「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」の畑は「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン」と「シャトー・ラトゥール」に挟まれた位置にあります。
立地的にも恵まれている為、ピション男爵同様二級の格付けながら「スーパーセカンド」に入る、事実上の一級ワインです。
ちなみに「コンテス・ラランド」は「ラランド伯爵夫人」という意味で、ラベルに描かれているのは「ビジョン・ロングヴィル家」と「ラランド家」両家の紋章です。
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドはその名のとおり女性的で貴婦人のような優美な味わいがあり「ポイヤックの貴婦人」とも称されています。
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」の畑の広さは75ヘクタール。年間生産量は約18万本です。
その味わいは「ビロードのようになめらかでフルーティーな口当たり」と評されます。
メルロー種のブドウを重視しているので、メルロー種の比率が高いのも特徴です。
若くして飲んでもタンニンが強すぎず、香りは、ラベンダー、黒系果実、スミレなどのエレガントさが際立ちます。
この「ポイヤックの貴婦人」を造りあげるために、ラランドでは「デリケートなアタックと圧倒的なボリューム感、そして遠慮のないフィニッシュ」を目指しているそうです。
ヴィンテージに影響されない安定感が定評です。
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドに合う料理は少しクセのあるしっかりとした味わいの肉料理。例えば子羊の背肉ローストなどがぴったりです。
ちょっとエレガンスさを演出したいシーンで活躍するワインでもありますね。