「ロマネ・サン・ヴィヴァン」の名前は「サン・ヴィヴァン修道院」に由来します。
今からはるか昔のローマ時代、当時ヨーロッパの海を我がものとしていたヴァイキング(ノルマン人)に侵攻され、助けを求めてきた修道僧たちに、ブルゴーニュ公がサン・ヴィヴァン修道院を与えました。
修道僧たちはせっせと荒れ地を開墾し、その土壌と気候に最適だったピノ・ノワール種のブドウの種を東フランスから持ち帰って植えました。
そのブドウ畑が、のちに「神に祝福された土地」と呼ばれ、「ロマネ・コンティ」や「ロマネ・サン・ヴィヴァン」を生み出す畑のとなったのです。
修道僧たちは、まさか自分たちの持ち込んだブドウが、世界中の人を虜にするワインを生み出すとは考えもしなかったでしょう。
「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」の味の特徴は「スパイシーで濃厚な味わい」と良く言われています。ブドウのタンニンと果実の味、そして酸味のバランスが素晴らしく、またその香りについても賛美の言葉が並べられます。
たとえるならば、バラの香り、ストロベリー、ラズベリー、クランベリーなどの華やかな香りから、バニラやチョコ、クッキーなどの甘い香りにも例えられることがあります。
また、飲んだ後の「余韻」を長く楽しめるワインとしても知られています。
若い熟成で飲める分、果実感たっぷりの味わいが楽しめるのもその特徴の一つですね。
DRC社では、ロマネ・サン・ヴィヴァンを含む一部の畑で、馬を使っての耕作でブドウを造っています。
ロマネ村の自然派農法で造るワインではよくある手法ですが、馬を使って耕す事により、表土に存在する有機物の構成が整い、根が深く地中に這うようになったり、その土地由来の自然酵母の成長を促したりと、メリットが多い事でも知られています。
ローマ時代の修道僧たちの時代に思いをはせながら、馬が駆け抜けた土で造った超自然派極上ワインを味わうのもまた一興ですね。