「サッシカイア」はトスカーナ ボルゲリ地方で、初めてカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に造られたボルドースタイルの赤ワインです。
初ヴィンテージは1968年でしたが、ワインの産地としても無名なボルゲリから、全く名の知れないワインが出品されたとあって、格付けでは最も低い「ヴィーノ・ダ・ターヴォラ」でした。
しかし、1978年にロンドンで開催された試飲会で、名門のシャトー・マルゴーを抑え「カベルネ部門」で第一位を取得して以来一気に名を挙げ「ヴィーノ・ダ・ターヴォラ」から「スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラ・スーパータスカン」と呼ばれるようになりました。この「スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラ・スーパータスカン」という言葉は、イタリアの法的な格付けを超えたワインを称賛する声として、サッシカイアの為に生れた言葉なのです。
古くから、イタリアでは「ワイン法」を遵守しながらワインづくりをしてきました。
サッシカイアはいつまでたっても品質が向上しない「ワイン法」よりも、それに縛られないワインづくりをしようと決意し、トスカーナの地でボルドーに負けないワインづくりを始めました。
「カベルネ部門」で一位となってからは、サッシカイアを煙たがっていたイタリア政府も、サッシカイアの為にブドウの品種や熟成期間に合わせた新しいDOC「サッカイシアDOC」まで造ってしまいました。
ワイン法に逆らっていいワインを造り続けたサッシカイアの努力のたまものですね。
その味わいは、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドで、メルローが入らない分純粋でエレガントな風味があり、個性的なワインに仕上がっているとの事です。イタリア料理を囲みながらワイワイと楽しみたいワインですね。