世界的に有名なワインの産地として知られるボルドーには、古くからたくさんの観光客が訪れます。
「どれかひとつのシャトーとブドウ畑を見るつもり」であれば、必ず勧められる観光スポットが「シャトー・オーゾンヌ」のブドウ畑です。
シャトー・オーゾンヌのブドウ畑は世界遺産にも指定されているサン・テミリオンの城壁外の丘陵斜面に位置し、ブドウ畑と城壁が織りなす風景は素晴らしいものとされています。もちろん素晴らしいのは風景だけでなく、シャトー・オーゾンヌのワインの味も素晴らしいものとして知られています。
サン・テミリオンのワインには「特級」という格付けがあり、シャトー・オーゾンヌはたった2つのシャトーのみに許されている「サン・テミリオン・プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第1特別級A)」を獲得している別格のシャトーなのです。
シャトー・オーゾンヌの名前の由来は、紀元後320年~395年にサン・テミリオンに住んでいたといわれてるローマ人の詩人「アウソニウス」から付けられました。
しかし、長年の研究で、アウソニウスがブドウ畑を所有していた、ワイン造りをしていた、という記録は残されておらず、なぜ由来となったのかは分かっていないという不思議なエピソードがあります。
そんなシャトー・オーゾンヌの畑はわずか7ヘクタール。
ワインは年間22,000本しか造られず、超希少なレアワインとしても知られています。
市場にはまず流通しないため、世界中のワイン愛好家が恋焦がれて探し求めているワインでもあります。
レアワインと呼ばれる割にはその値段は他の希少ワインに比べれば良心的な価格で、取引されています。
気になるその味わいは、熟した黒い果実系を思わせるアロマが見事に凝縮し、きめ細やかなタンニンが穏やかな印象を与えつつ、力強さとポテンシャルの高さをうかがわせます。
サン・テミリオンの風景を思い浮かべながら、セレブな気分で味わいたい極上のワインですね。