1級格付けシャトー・ムートン・ロスチャイルドが所有する、メドック格付け第五級のダルマイヤック。
ダルマイヤックの畑は、ポンテ・カネとムートンに挟まれたているという好条件に位置します。1855年の格付け時にはシャトー・ムートン・ダルマイヤック。ムートン・ロスチャイルド所有となった後の1956年から1988年まではシャトー・ムートン・バロン・フィリップとなります。
そして1989年にその本来の名前、シャトー・ダルマイヤックになったのです。瓶詰めまではこのシャトーで行っていますが、出荷の準備はムートン・ロスチャイルドと同様に行われています。
2009年のダルマイヤックは、 ずば抜けて異彩を放っており、ミネラル分を豊富に含んだニュアンスとローストハーブやエスプレッソ、チョコレート、クレームドカシス、アジアン・スパイス の大柄で刺激的な香りに始まり杉やブラック・オリーヴの香り、スパイシーさも感じます。
味わいはプラムやカラント、イチジクなどの果実の甘みと濃厚さがあります。濃密でパワフルなタンニン、滑らかでグレートヴィンテージのポイヤックのワインに相応しい出来となっています。
約20年は寝かせることのできるキュヴェというのも特徴の一つです。
18世紀にはダルマイヤック家の所有でしたが、1730年頃にブラーヌ男爵とドミニック・ダルマイヤックが取得します。
ブラーヌ男爵が購入した畑はシャトー・ムートン・ロートシルトとなり、ボルドー議会議長のドミニロツク・ダルマイヤックが購入した畑が、シャトー・ダルマイヤックとなりました。このシャトーはそのシャトー名が幾度となく変わってきたことでも知られています。
一級シャトーからプティ・シャトーまで多くのシャトーで 高得点が続出しました。 造られたワインはアルコールが高く、力強く、パワフルで熟成向きのスタイルです。ボルドー全域で出来が良く、左岸のサン・テステフ、ポイヤックなどの地域は ワインアドヴォケイト誌で過去最高得点の99点を獲得しています。
さらにパーカー・ポイントにて100点満点を獲得したシャトーが18シャトー、90点以上を獲得したシャトー数が280と群を抜いて過去最高数を記録しました。