「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ」はメドック地区で2級に格付けされている14のシャトーのうちの一つで、珍しい山吹色のラベルが目印です。
14のシャトーのうち、トップを決めるとすれば、どのワインかと時折議論となりますが、ワイン通の意見では「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ」がその地位にふさわしいとされています。
フランスにとってワインは特別なもので、投資の対象としてワインが高額で取引される事がよくありますが、シャトー・デュクリュ・ボーカイユに関しては「投資の対象」というよりも「飲みたいから買う」ワイン好きが多いそうです。
「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ」の名前は「美しい小石(ボーカイユ)」に由来します。もともとは作物が育たたない事から「ろくでもない小石(モーカイユ)」と呼ばれていましたが、今では「完璧な調和を奏でる美しきワイン」と言われるほどのワインを生みだす土地となりました。
その上品さ、優雅さは「ラフィットに比す」とまで言われています。
そんなシャトー・デュクリュ・ボーカイユにもスランプの時期があり、1980年代~1990年代までは良いワインを生み出せなかったそうです。
しかし1994年頃から復活し、格付け一級に迫るワインとなりました。
その秘訣は、最良のブドウと最良のワインだけが許されるという選別仮定や、その味を守る為のブドウの栽培方法などにあります。
シャトー・デュクリュ・ボーカイユは「時間をかけて熟成するワイン」と言われ、その果実味と力強さが調和するには最低10年の時を要します。
最高のヴィンテージを開けた時は、そのエレガンスさと気品さに酔いしれる事ができるでしょう。
鴨フィレ肉や牛フィレのステーキなどのメインディッシュに合わせると良いでしょう。
美しい小石が生み出すスーパーセカンド、料理と合わせて味わってみたいものですね。