「ラフィット」はもともと、17世紀ごろに粛々とワインを生産していた「ラフィット村」と呼ばれていた所からきています。時代は流れルイ15世の時代に愛妾ポンパドゥール夫人がロマネ・コンティの畑を競り負けた事がきっかけでラフィットを知る事となり、ヴェルサイユ宮殿で毎晩ボルドーワインを飲んでいたら、瞬く間に脚光を浴び、ラフィットが「王のワイン」と呼ばれるようになったという数奇なエピソードがあります。
その後、フランス革命を経て、ボルドーワインの存在が世界的になったころ、アメリカのロスチャイルド家に買われ、現在に至ります。
シャトー・ラフィット・ロートシルトは現在でもメドック地区にある第1級格付けワインの中でも筆頭に挙げられる高級ワインで、そのブドウをはぐくむ土壌はメドック地区でも最上とされています。
シャトー・ラフィット・ロートシルトを構成するブドウの種類は「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「カベルネ・フラン」「プティ・ヴェルド」の4種類。
その年のブドウの出来栄えによって配合が変わります。
年間生産量は35,000ケース。
そのうち15,000~25,000ケースが一級格付けの「シャトー・ラフィット・ロートシルト」として出荷され、一級レベルに達しなかったそれ以外のワインはセカンドラベルの「カリュアド・ド・ラフィット」として出荷されます。
「シャトー・ラフィット・ロートシルト」が高嶺の花の人は、せめてセカンドラベルの「カリュアド・ド・ラフィット」でもいいから飲みたい!と思っている人も少なくないようです。
ブドウのブレンドによって味が違うので、その年により楽しみ方はそれぞれとなりますが、基本的にタンニンの強いフルボディのワインで、酸味と渋みのバランスが良い品格のある味わいだとか。
価格はDRC社やその他の希少ワインよりはお手頃ですが、それでもやはり「高級ワイン」の部類に入るでしょう。
ちなみに、偽物を排除する為に、2012年2月以降、すべてのボトルのキャップシール部分に真正性を確認するための「真正認証シール」が貼られています。
このシールには複製不可能な個体識別「バブルタグ」と共に、英数字コードが記載されており、WEB上などで入力すると識別してもらえるサービスもあります。
認証コード導入がアメリカ企業、という感じがしますね。