シャトー・ラフルールは小さな敷地で、4.5haの一区画にあります。少量生産なだけに、市場で見つけることが困難な赤ワインです。
アンリ・グレウルによって1世紀未満前に設立されました。設立者のファミリーであるマリー・ロバンによっていまだに所有されていますが、設立者の総曾孫、であるジャック・ギナドーに貸しており、現在は姉妹と姪と甥であるシルヴィとジャック・ギノードーが運営しています。
このラフルールのモットーは、“質は量より貴重である”こと。このシャトーに重要である2つの主な要素は、葡萄品種の選択と粘土と砂利のコンビネーションである土壌の特別な性質から成っています。
ラフルールは楽観を許さないことから、常にペトリュスに迫り、時にはそれを凌ぐことさえできるポムロールで他にないワインです。
故 ジャン・ピエール・ムエックスでさえ、かつてそれを認めたことがあります。ラフルールがあらゆる点においてペトリュスに匹敵する、並外れたワインであることは間違いの無い事実なのです。
香りの観点からいえば、ラフルールは多くのヴィンテージでペトリュスよりも複雑さがあります。これは間違いなく、シャトー・ラフルールが所有する樹齢の高いカベルネ・フランであることが伺えます。
「質は量に勝る」という基盤から4.5haの小さな畑から造られるラフルールは、年産でわずか12000本。これはペトリュスよりも格段に少なく、 世界中の愛好家の垂涎の的となっています。
鉄分に富んだ特異な土壌、高樹齢のカベルネ・フランによってもたらされる複雑でエキゾチックなアロマ、偉大なエキスは、あのペトリュスをも凌駕してしまう独特の個性と品位さがあります。
ラフルールは、ボルドーの最高水準に達しても、尚最も独特でありエキゾチックな、偉大なワインであります。これはポムロールのみならず、全世界を見てもいえることでしょう。
ワインに対しての厳しい調節は、1987年と1991年等に見られるように、彼らは全てのラフルールの収穫を格下げし、また1992年に収穫の50%を格付けしなかった事などが挙げられます。
ギナドー氏はワインメイキング80%は葡萄が一旦摘まれると終了すると考えており、結果として各々の葡萄の木を個別に世話しながら畑で過ごしています。
全ての葡萄栽培の製法は伝統的であり、畑に加えられる唯一のものは自然の肥料だけなのです。ギノドー氏は新樽に余り熱心な使用者ではなく、木が他者を支配する事はせず、代わりに木とフルーツの間の繊細なバランスを好み配合するのです。
その結果、新樽の選択と扱いにおいてとても配慮します。そうしてできるこのワインは高品質であり、有名なペトリュスと等しい、時にはそれを超えさえするとワインライター達を納得させたのです。