ワインが格付けされた年として歴史的に有名な1855年のパリ万国博覧会。
ここのワインの格付けで一級として認められたワイン、認められなかったワインと、その後のワインの歴史にも影響を及ぼしましたが、150年前の格付けがいまだに絶対的な指標となっているのもまた事実です。
ここに1855年に二級と格付けされながらも、その後の企業努力により今では1級をも凌ぐ品質となったワインがあります。
それが「シャトー・レヴィオル・ラスカーズ」です。
世界中のワイン評論家、ワイン愛好家などから高く評価され「もしボルドーの1855の格付けが見直されるのであれば、必ず一級へ昇格するだろう」と言われ続けている実力派のワインで、著名なワイン評論家は「狂気じみた執念の産物」とまで言わしめています。
「シャトー・レオヴィル・ラスカーズ」の畑は97.2ヘクタール。
年間約21万6千本のワインが生産されています。
香りはカシスやブラックチェリーなどの黒い果実感があふれ、ミネラルやスパイシー感もアクセントになっています。
ブーケの複雑さでは最高に繊細なアロマを放つ高貴なもので、飲めば凝縮感があり、全体的にバランスある味わいが広がります。
その感動的で黒い色調は、並みのヴィンテージの時でも衰えを見せない安定した品質を保っているのです。
この「一級並みの二級ワイン」を作る為に、オーナーたちは出費を惜しまず、常に心血を注ぎながらワインづくりをしています。
肉料理と合わせる事が多く、グリルやソテーされたステーキなどとの相性がバッチリでしょう。
二級品であることは生産者にとって喜ばしい事ではありませんが、消費者にとっては大変喜ばしいことだというのは、このワインの価格を見ればおわかりでしょう。