「シャトー・マルゴー」は世界中で知られるワインであり、特に日本での知名度はボルドーワインの中ではNo.1と言われています。
ワイン通はもとより、ワインをあまり知らない人でも「シャトー・マルゴー」の名前を聞けば即座に「高級なワイン」と認識できるほどです。
シャトー・マルゴーの年間生産量は35万本。
エレガンスさを演出するために、カベルネ・ソーヴィニヨンを多く使用しています。
ヴィンテージものは高い値段で取引される事が常で、市場に出たとたんにあっと言う間に入手困難、という事も珍しくありません。
シャトー・マルゴーでは「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」という辛口の白ワイン存在し、こちらは年間4万本ほど生産されています。
シャトー・マルゴーの歴史は古く、12世紀ごろから「ラ・モット・ド・マルゴー」の名で呼ばれていたと言われています。
それ以前からもワインづくりをしていたようで、文献にすら残らないくらい古い時代から粛々とワインを作り続けていました。
現在、シャトー・マルゴーの畑では80の区画があり、その中から50種類の違うワインを作り、さらに3種類のワインに選別してゆく、という製造方法をとっています。
こうして、ヴィンテージごとに個性あるシャトー・マルゴーを表現するのが一種のこだわりのようです。
その味わいは、豪華で豊か、バラやスミレなどの深みのあるフレグランスがエレガンスさを強調しますが、ボルドーらしい力強さも感じ取れる特徴も兼ねています。
「シャトー・ラフィット」が「王」ならば「シャトー・マルゴー」は「女王」の名がふさわしいでしょう。
「王」の対は「女王」ですが、中には「王」に寄り添う「女王」ではなく「王」と対等な「女帝」と評する人もいるようです。
ちなみにシャトー・マルゴーの白ワインである「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」も評価は高く、通常のテイスティングでは赤→白の順番で行われる場合が多いですが、シャトー・マルゴーの場合は白→赤の順で行われるそうです。
これは「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」の味があまりにもインパクトが強い為に後のワインの味が分からなくなってしまう事から来ているようです。
知名度も味も申し分ない「シャトー・マルゴー」を開けて、ロマンティックな記念日をうっとりと過ごしてみたいものです。