「シャトー・ポンテ・カネ」はポイヤック村の北部に位置する美しい砂利の丘にあります。
お隣はなんと、一級格付けの「シャトー・ムートン・ロートシルト」
ムートンと土壌も似通っていて、特異なミクロ・クリマの恩恵を受けながらワインのブドウが育まれています。
メドックの格付け以前から高評価を受けていたシャトー・ポンテ・カネですが、1855年の格付けの際は出来が悪く低迷期を迎えており、結果は五級格付けという、残念なワインとしての評価を受けました。
その後、天才醸造家の指導を受け、オーナーが多額の資金投資をして環境を整備した結果、驚くほどワインの品質は向上し、1994年のヴィンテージから「ハイパーパフォーマンスワイン」と呼ばれるワインへと進化しました。
ヴィンテージ次第では二級ワインも凌ぐほどと評価され、お隣の一級畑に肉薄する勢いを見せています。
「シャトー・ポンテ・カネ」では2004年から一部の畑で、ブドウの有機農法である「ビオデナミ農法」を推進しはじめました。
近年、ブドウ栽培での有機栽培のシャトーは増えてきていますが、広い畑で実践している例はなく、ひとつひとつの畑が大きいボルドーでは有機栽培に踏み切るシャトーは数えるほどしかないのが現状です。
その中でポンテ・カネは資金と手間を惜しまず、美味しいワインを造るただそれだけの為に有機農法を積極的に取り入れ、成長の楽しみな素晴らしいシャトーの一つとなっています。
黒系果実のコンフィに樽の香りが調和し、豊かな果実味と酸味のバランスが素晴らし味わいとなっています。
近年ではワインの先物取引でもシャトー・ポンテ・カネに高値が付けられるようになったとかで、高級ワインの仲間入りをしてしまうのも時間の問題です。
赤マル急上昇のシャトーのワインを今のうちに堪能しておきましょう。